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green

雨の季節になりました。

先月から今月にかけて、一年検査やインタビューや取材などでいくつかの住宅におじゃましました。
竣工後のお宅にうかがうのは私にとって楽しみなイベントです。
計画中に想像していた通りなのかそうじゃないのか‥と少しドキドキしながらうかがうと、素敵に住みこなされている!と感激してしまうことがしょっちゅうです。これは?あれは?と根掘り葉掘り聞いてしまうこともしばしば。

久しぶりに訪れると、植栽が成長しているのが見られるのも楽しいです。
鬱陶しい梅雨の季節も植物にとっては恵の雨ですね。

先月インタビューにおじゃました住宅のアプローチのイワダレソウ。春に撮影で訪れた時にはまだちょろちょろとしか生えていなかったのが、青々と成長していました。

一年検査で訪れたH. worksにて。
こちらも同じくイワダレソウ。駐車スペースの緑化ブロックの隙間を埋め尽くしていました。たくさんのミツバチがせわしなく働いていました。
フェンスにはツル系の植物が旺盛でした。テラスにも季節の草花が美しかったです。

取材で訪れたHOMEBASEにて。
ポーチに鉢植え、道路とポーチの隙間にはグランドカバーのディコンドラ、外壁にはネットを張ってツタ系のグリーンと、限られたスペースをうまく立体的に使われていました。

また、先日は京都へ。

これから始まるプロジェクトの配置の確認を。
みっしりと生えそろった生垣をどうしようかと考え中。

植物は奥が深いですね‥。

kunitachi flat

photo by takeru koroda

ホームページに国立フラットをアップしました。

計画中のオーナーのおふたりとのやり取りは、硬くなってしまったものの見方をちょっと変えてみることに気づかされることが幾度もありました。
例えば材料を決める時にも、「芦野石や人造大理石は高級で、合板や塩ビタイルはチープ」なのではなく、そのイメージを取り払った時に現れる素材そのものを直視してみるといったように。

ものを選ぶ時、配置をしてみる時に、こんな考え方もあるんだなあと参考にしていただけるかもしれません。いつもながら少し長めのインタビューですが、ぜひご覧ください。

写真は来田猛さん、インタビューは佐藤可奈子さんのおなじみのおふたりにご協力いただきました。いつもありがとうございます!

それから。
江戸堀印刷所が「グラフィック x リノベーションでつくる こだわりのショップデザイン」に掲載されました。

レストラン、カフェ、ベーカリー、セレクトショップ、ブックショップ、ホテル、ヘアサロンといった多種多様なショップの、インテリア、パッケージ、グラフィックなどのトータルデザインの事例が多数紹介されています。

昨年の11月で5周年となった江戸堀印刷所。未だにこういった企画に声をかけていただけるのは嬉しい限りです。

こちらは5周年を記念して作ったノートだそうです。金のノートと銀のノート‥たいへん目出度いです。

グラフィックデザインはTAKAIYAMA。今見ても本当に素敵なロゴです。

okinawa

沖縄へ行きました。
実に四半世紀ぶりの訪問です。

短い旅行でしたが、沖縄に暮らす友人のおかげで自然や歴史から普段の暮らしまで、色々な側面を楽しめました。

首里城の近くにある玉陵(たまうどぅん)

伝統的な民家。中村家住宅

象設計集団の名護市役所

沖縄の建築家、國場幸房によるmoon beach hotel(1975年に竣工)。ダイナミックな植栽とモダンなデザインが自然に融合していました。

沖縄本島の北端から南端までを横断

コンクリートブロックやRC造の多い街並みは、アジアを彷彿とさせます。

GORDIE’Sのハンバーガー。美味しくて、滞在中に2度も訪れました。

今回の旅行での一番の目的地は、友人宅でした。
植物で覆われた外観に洗練されたインテリア。

元々の建物の良さと、リノベーションの素晴らしさ、住まい方の素敵さが見事に調和していて、こんなに美しく暮らすことができるんだ‥と、ため息が出ました。

大きなラウンドテーブルをルーフテラスに運び出してBBQ。実は初めての試みだったとか。見上げるとお月さんが綺麗でした。

BBQで出会った金工作家さんから教えてもらった御嶽。鬱蒼とした森から海岸へのコントラストが印象的でした。

次は四半世紀後と言わず、また訪れたい。

spring days

数週間前に満開だった桜の木も新緑が眩しい季節になりました。
ちょうど桜が満開だった数週間前の週末、昨年に竣工した住宅のお施主さまから新居でのお花見に誘っていただきました。

敷地に隣接する親水緑道に桜の木が植樹されているのに加えて敷地内にも立派な桜の木があり、窓の外に一面の淡い桜色の景色が広がります。
昨年のこの時期にちょうど上棟したのですが、来年はここでお花見ができらたいいですねと話していたのを憶えていてくださったのが嬉しく、夢のような時間でした。

せっかくのタイミングなので急遽撮影もさせていただくことに。またホームページでも紹介させていただきたいと思います。

花より団子の私はというと、美味しいお料理に夢中でした‥。

ここしばらくの ストレートデザインの仕事の紹介を。

先月には、深大寺で進めていたオフィス+店舗が竣工しました。店舗のオープンに向けて着々と準備を進めておられます。私もワクワクしています!

今月のはじめには渋谷のヘアサロンの内装が完成しました。circle-d の丸山晶崇さんに誘っていただいて参加したプロジェクトです。
お店のメインであるミラーをデザイン・制作していただいたアーティストの西舘朋央さん、その制作に協力していただいたWOOD WORK、施工を担当していただいた堀住建、全体のディレクションとビンテージの什器をセレクトしていただいた丸山さんとの協働は実に楽しい経験でした。

これらの事例もぜひ紹介させていただきたいと思っています。いつもながら準備に時間がかかりそうですが、楽しみにしていてくださいね。

SAT. PRODUCTSの事例も少しずつ増えてきました。かっこよく使っていただいて嬉しい限りです。

また、春になって新たにいくつかのプロジェクトが始まりそうです。気持ちを新たに臨みたいと思います。

kodaira house / sumu, HOMEBASE / pen

小平ハウスが、「住む。」61, spring 2017に掲載されました。

特集「毎日の台所と食卓。」で、「よく食べ、よく遊ぶ為に建てた平屋で」と紹介していただきました。
ご家族が家を建てる時に考えたことや出来上がってから2年間の暮らしの様子や思いを、たくさんの紙面を割いて丁寧に紹介していただいています。

古道具やDIYで作った棚や台を上手に組みあわせて自分らしくカスタマイズされた室内は、うかがうたびにいつも少し変化しています。ママ友とのなんでもない普段の日のご飯会や「お弁当部」など、お友達やご近所さんとの付き合い方のお話も興味深かったです。
少し前にようやく食洗機を設置したのですが、実際に生活してみて「やっぱりあったほうがいい」と思って初めて「それならつけよう」と。設計段階である程度想定しながら使ってみてカスタマイズする。そんなシンプルで等身大な暮らしっていいなあと思いました。

写真は飯貝拓司さん、テキストは平山友子さん。
端正な構図なのに暖かみも感じられる飯貝さんの写真。お子さんの表情も自然です。
そして平山さんのテキストはご家族や小平ハウスに満ちている雰囲気が表現されていて、家や暮らしに対する思いがしっかりと伝わります。

書店で見かけた時には手にとっていただけると嬉しいです。

そしてもうひとつ。

HOMEBASEが、「pen」No. 425, 4/1 2017に掲載されました。
特集「コーヒーと暮らす家。」で「コーヒー好きの多い国立で、週末にはカフェを」と紹介していただきました。

デザイナーなのかコーヒー屋さんなのか、どちらが本業かわからないほど美味しい丸山さんのコーヒー。私もファンの一人です。

偶然にもどちらも食がテーマですが、住むことと食べることは生活の基本であり、なくてはならないものです。自分らしく楽しまれてる様子を拝見できて幸せな気持ちになりました。

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