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urawa house

photo by Akira Nakamura

worksに浦和ハウスを追加しました。

埼玉県の都市部にほど近く、利便性の良い住宅地に立地する住宅です。
街に開かれた場所のあるフレキシブルでおおらかな住まいにしたいというのがオーナーの希望でした。

1階には建物の奥行きいっぱいに大きな土間を設け、階段・洗面台・ バスタブなどを配置し、明るく風通しの良い多目的なスペースをつくりました。子供のスペースとしてこもり感のある一部屋と、将来2部屋に分けることも想定したオープンなスペースを設え、子供の成長に合わせて変化する場所としています。

2階は三角屋根そのままの形をした天井の高いほぼ一室の空間に、リビング・ダイニング・キッチン・寝室を兼ねた和室のコーナーを配置しています。中心にある吹き抜けがほどよい距離感をつくり、冬には薪ストーブの暖かい空気を家全体にいきわたらせます。

ちょっとマニアックに土間のディテールを紹介。エントランスは靴底についた砂やホコリを室内に持ち込まないようにわずかな段差をつけています。ところどころに真鍮の目地を入れてひび割れが生じにくいように。壁の目地ともバッチリ合っていますね!

インタビューはお馴染みの佐藤可奈子さん。写真では説明しきれない空間や時間の流れが佐藤さんのテキストとディレクションによって補われています。
写真は中村晃さん。上の写真のようなマニアックなポイントもしっかりとおさえてくれるのが嬉しい、頼れる存在です。
撮影&インタビューの日はご家族のみなさんリラックスしてお付き合いいただいて、日々の暮らしを垣間見させていただきました。小さなお子さんが思いきり走り回れる土間や、オリジナルで作った直径150cmの大きな丸テーブルが大活躍だったのも嬉しかったです。

玄関を入って土間を巡って、階段を上ってダイニングへ‥と、まるで家の中を歩きながら体験しているようなレポートになりました。ぜひ楽しんで読んでください。