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chigasaki flat

茅ヶ崎市のビンテージマンションのリノベーションが竣工しました。
元は2部屋だった間取りを伸びやかなワンルームに作り替えました。延床面積120㎡。遮るものがほとんどないので広ーい!

ここで提案したことが2つあり、ひとつは浴室の位置を移動して、ゆったりとしたエントランスとパウダーコーナーを作ること、もうひとつがタイルの柱をつくることでした。

そのタイルの柱のグリーン&ホワイトのグラフィカルなタイルは popham design のタイル。クライアントさんが個人輸入されました(「すごく大変だった!」そうです)。セメントタイルという無釉薬のクラフトタイルで、経年変化で味わいが増すらしい。
壁と天井もこのタイルからイメージして淡いクリーム色に塗装しました。

パウダーコーナーのボルドー色の壁はクライアントさんによるDIY。移動した浴室とウォークインクローゼットを間仕切るルーバー建具は既存の建具を塗装して再利用しています。

角部屋のためたくさんあるアルミサッシはカバー工法で性能の良いサッシに取り替えて、外壁廻りの壁には断熱材を充填。住環境性能も大きくアップしました。

旅行が好きなクライアントさんが旅先のホテル、Airbnb、街角のレントランやカフェから得たインスピレーションをもとにしたタイルや壁紙や建具のディテール。
トイレのテーマはブラジルです。

照明たち。
ビンテージの照明をポイントに選んでいます。

 

koganei house

小金井市で進めていた住宅が竣工しました。
遊歩道沿いの敷地で、緑が豊かな環境です。
元は1階だったLDKを2階に配置。以前にまして周りの景色を楽しめる家になりました。
外構工事が継続中で、テラスを作っています。1階の各個室から直接テラスに出られるようになります。

ダイニングの窓からは、春には桜が楽しめます。
延床22坪ほどのコンパクトな住宅なので、天井を高くして空間にボリュームを出しています。
リビングダイニングの壁は漆喰で仕上げ、水廻りにはモノトーンのクラシカルなタイルを張りました。

kunitachi house / renewal report

築15年が経った国立ハウス。
いよいよ外壁とスチールサッシのメンテナンスをすることにしました。
色を変えようと思っているので、この白い外壁も見納め。

足場が架かる。そこに足場があれば登らずにはいられないのが設計者の習性です。
外から部屋を見る視点が新鮮。
ソーラーシステムのために葺いたポリカーボネート(ガルバリウム鋼板の屋根と二重になっている)はやはりだいぶ劣化してました。

スチールの窓を取り外したところをプラダンで覆う。光が柔らかく差して、これはこれでいいような気がする。
窓を戻して外壁の塗装のために養生してもらったので、週末は窓が開けられません。

2週間ぶりに足場が取れて、部屋が明るい!
スチールサッシは SAT PRODUCTS のフックやブラケットのミドルグレーで塗装。壁もそれに近い色にしました。2段階ほど暗い色にしたのだけど、印象はそれほど変わらない(すでに見慣れてきた)。

hachioji house

八王子ハウスをworksにアップしました。

Webデザイナー/コーダーのご主人と、イラストレーター/クラフト作家の奥様の仕事場でもあるので、おふたりが一日を過ごす場所となります。働いている時も日々の暮らしも快適に過ごせることが大切なテーマでした。

その「快適さ」の中で大きな割合を占めるのが、音響についてでした。
はじめてご相談に来てくださった時にはすでに、listudeの多面体スピーカーがリビングの床から1.2mの高さに吊るされることが決まっていました(ご主人のスケッチの中にしっかりと書き込まれていた)。その時にはリビングの配置どころか敷地さえも決まっていなかったというのに。
面白くなりそうな予感しかありませんでした。

インタビューとテキストはエディター/ライターの佐藤季代さん。古くからの友人でもある佐藤さんは、取材を通じて彼女の仕事を見てきたこともあって安心してお任せできる頼もしいパートナーです。
撮影は栗原論さん。クリアな写真は「ニュートラルなグレー」を目指した八王子ハウスの空気感をしっかりと捉えています。

愛猫家のおふたりは、半年ほど前に一匹の仔猫を家族に迎えられました。猫にとっても快適な家であるといいなと思います。

hopeless grey

那須塩原の仕事の帰りにちょうどいい新幹線がなかったので、宇都宮線、湘南新宿ラインを乗り継いでのんびり戻りました。中途半端な時間帯で車内が空いていたので4人掛けのボックス席を独り占めして、鞄に入れていた本を読む。
スウェーデンを拠点とするガラス作家の山野アンダーソン陽子さんの「ガラス」。

現場で色について考えていたところだったので「ホープレスなグレー」という言葉に目が止まった。
京都で生まれ育った私にとって、曇天続きの京都の冬は「ホープレスなグレー」でしかなかったけれど、北欧のホープレス度はそんなもんじゃないんだろうなと俄然興味が湧く。寒いのは超苦手だけど見てみたい。

共同して進めているプロジェクトでアーティストに翻弄されて、そこ怒るところだよねっていう場面でも思わず笑えてしまう山野さん。同じようなことを言っていた大学時代の友人を思い出した(しばらく会ってないけど元気にしてるかな)

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