遅い夏休みにベトナムへ行ってきました。
大学のスタッフだった時に知り合った、ベトナムからの留学生のアントゥさんに「一度行ってみたいなあ」と話していたのを覚えていてくれて、彼女が帰国するタイミングに一緒にどうですかと誘ってくれました。
宿泊は彼女の実家と親戚の家、ベトナムでのスケジュールも彼女に任せっきりで(‥そしてその予定もいろいろな事情で刻々と変化するので、流れに任せるしかないのでした‥)、私はスーツケースとエアチケットを準備するだけで出発しました。彼女のおかげでユニークな旅行になったことは言うまでもありません。
1日目。15:30頃ホーチミンに到着。空港まで彼女が迎えにきてくれました‥バイクで!いきなりベトナムの洗礼を受けました。この後も旅行中、彼女や彼女のお父さんや義妹さんの後ろに乗せてもらうことがしばしばあり、バイクから眺める町並が一番印象に残る風景でした。
夕方、長距離バスに乗り、メコンデルタの町CanTho(カントー)へ。約5時間で到着。
2日目。朝早く起きてメコン川のボートツアーへ。ゆっくり移動しながら水上マーケット、春巻きの工場、レンガ工場、果樹園などを見学。南の人は穏やかでフレンドリーだと言うアントゥさん。飛び入りで見学をお願いしても笑顔で迎えてくれました。途中水辺のレストランでおいしいご飯をいただき、夕方バスでホーチミンに戻る。
3日目。アントゥさんのバイクに乗ってホーチミンの中心部や新開発地区を一周。3時間以上バイクに乗っていたせいで降りたときにはおしりが痛かった‥。気持ちのいいカフェで一休み。
この日遅れて到着した友人のタナカさんと合流して、再び町へ出て夕食。ナイトマーケットをひやかしながら夜の町を散歩。
4日目。彼女のお父さんの案内で、家具店とその工場を見学。この旅行のきっかけともなったのが家具工場の見学の話だったので、ある意味メインイベントでした。
夕方、彼女のお母さんも一緒に飛行機でハノイへ移動。
5日目。ハノイからバス、タクシーを乗り継いで親戚の田舎へ。いきなりの闖入者の訪問にも快く迎えてくれました。伝統的な町並みと住宅を見せてもらう。午後は焼き物の村BatTrang(バチャン)とシルク織物の村VanPhuc(ヴァンフック)へ。
6日目。4:00に起きてタクシーでハロン湾に向かって出発。約3時間で到着。船をチャーターして大きなスケールで広がる世界遺産の奇岩群や鍾乳洞をゆっくり楽しむ。
ハノイの親戚の助言(船の食事はまずい上に高い!)に従って、この日は夕方まで家から持参した菓子パンと水しか口にしなかったなあ‥。その反動で夕飯は美味しいシーフードをたらふく食べました。
ハノイの市内では10月1日〜10日の間、建都1000年を祝うタンロン1000年祭がおこなわれていました。夜はみんなで連れ立ってホアンキエム湖周辺を散歩。ハノイ中の人が集まっているんじゃないかと思う人ごみ。はぐれたら大変と必死について行くが、目の前の光景に目を奪われ、何度もはぐれそうになる。2km以上もあるロンビエン橋(ホン河に架かる築100年以上になる橋で、ギュスターヴ・エッフェルの設計という説もある、とか‥)を歩いて渡って帰る。さすがにくたくた。
7日目。2人のお母さんと一緒にハノイの市内観光へ。今日もすごい人人人!明日のパレードの準備で入れないところも多くありましたが、いつもは有料の場所が解放されていたりもする(もちろん人が集中するわけですが‥)。タンロン遺跡、ホーチミン廟(遠くから)、一柱寺、文廟など見学。移動してハノイ土木大学構内にあるシーラカンス設計のハノイモデル、またまた移動してできたばかりの国会議事堂(外から)など見学。
夕食を食べた食堂のお茶(氷?)でお腹をこわす(帰る前にお母さんに、「お腹こわさせちゃってごめんね」と気を遣わせたのが、逆に申し訳なかったです)。
そろそろ深夜に近い時間、女子6人でお母さん行きつけのマッサージ店に連れて行ってもらい、たまった疲れを癒した。
8日目。タンロン1000年祭のパレードを見に行く予定が変わって(人がすごくてとてもじゃない)、家でTVで鑑賞することに。ただ一人お父さんだけが果敢にもバイクで出かけて、「ヘリコプターしか見えなかった」としょんぼり戻ってきた。愛すべきお父さん。アントゥのお父さんもホーチミンから到着。お昼は親戚や友人が集まってきてお祝いの宴が始まった。みんな楽しそう。
午後は旧市街をうろうろ。慌ただしく夕食を食べて、タナカさんが一足早く帰国。
夜には大きな花火大会があるというので、近くのホテルの最上階のカフェから見れないかと出かけるが、結局見えなくてカフェのTVで見物。そのドタバタぶりもまた、たまらなくおちゃめな家族でした。
9日目。最後の一日くらいまったりするのも‥と思ったりもしたけど、やっぱり最後までそうはいかず‥。近くのスーパーへ買い物に出かけたり、わけあってもう一度シルクの村に出かけたり。
アントゥ家族は高原の町SaPaへ行くというので、最後にみんなで羊料理を食べました。私もそのまま空港へ向かい、日付が変わった頃に帰路につきました。