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なんでもない日常のなかに、どんな景色があるのだろう 4

OZONE展も折り返し地点を過ぎました。梅雨明けと同時にスタートしてしまい、連日溶けてしまいそうに暑いのですが、そんな中来ていただいたみなさまには本当に感謝です。

さて、展示の内容を少し紹介いたしましょう。今回ストレートデザインが展示しているものは「印刷物」です。なんでかと聞かれれば好きだからとしか答えられないのですが‥。

日常をキーワードにしたイメージを10種類の印刷物にしました。実物大のモノの断片を家具の中に点在させて、展示空間の中に日常の風景を再現できないかという試みです。あえて荒く印刷することでモノが匿名化することを意図しました。

‥ええと。わかりづらいですね。つまりは「かっこいい」と思っていただければ90%は成功ってことで‥。

今回もDMと同様に印刷は江戸堀印刷所×グラフィックデザインはヤマノさんという、すばらしく贅沢な布陣で、すばらしく贅沢な印刷物を作っていただきました。

10種類の印刷物はどれも一癖ある10種類の紙に、それぞれ違う設定で印刷しています。例えばスニーカーは鮮やかなエメラルドグリーンの紙にかなり荒めの線数(荒さ)で、タイプライターは漫画週刊誌(ジャンプとか)で使っているような用紙にそこそこの荒さの線数でとういうふうに。しかも10種類中9つは特色(インクを調合して色を作る)なので、発色がとてもきれいです。

ボール紙(地券紙というそうです)にシルバーで印刷したもの。デザイナーの方に人気です。

10種類中唯一のCMYK(インクジェットプリンターでもおなじみの、青・赤・黄・黒)。よく見ると4色のドットが見えます。

蛍光ピンク×水色で岩波文庫の表現ができてしまうのが不思議。ヤマノさん天才。

10種類の中で一番線数が荒いメガネ。ちゃんとメガネだとわかるのが面白い。

会場に散らばっている印刷物は、家具を見ながら集めてもらってクリップでまとめてプレゼントしています。数に限りがありますので、気になってしまった方はお早めに。

一枚だけ貼っているポスター。窓の大きさもやっぱり実物大。