Journal

hopeless grey

那須塩原の仕事の帰りにちょうどいい新幹線がなかったので、宇都宮線、湘南新宿ラインを乗り継いでのんびり戻りました。中途半端な時間帯で車内が空いていたので4人掛けのボックス席を独り占めして、鞄に入れていた本を読む。
スウェーデンを拠点とするガラス作家の山野アンダーソン陽子さんの「ガラス」。

現場で色について考えていたところだったので「ホープレスなグレー」という言葉に目が止まった。
京都で生まれ育った私にとって、曇天続きの京都の冬は「ホープレスなグレー」でしかなかったけれど、北欧のホープレス度はそんなもんじゃないんだろうなと俄然興味が湧く。寒いのは超苦手だけど見てみたい。

共同して進めているプロジェクトでアーティストに翻弄されて、そこ怒るところだよねっていう場面でも思わず笑えてしまう山野さん。同じようなことを言っていた大学時代の友人を思い出した(しばらく会ってないけど元気にしてるかな)

park at night

週末はparkへ。
普段は夕方までの営業なので夜のParkは新鮮です。温かい灯が心地よい。
昨年に続いて三重県亀山にあるレストラン ひのめさんのディナーイベントにおじゃましました。

old magazines

義父の建築雑誌のコレクション。
夫の実家に60年代から80年代の膨大な雑誌があり、読み出したら止まらない。

好きな雑誌はとっくの昔に廃刊になって、建築雑誌を読む習慣がなくなって久しい。だけど時代のムードが色濃く反映されている雑誌は貴重だしやっぱり面白い。

義父の雑誌は記念に数冊を残して、大学の研究室に寄贈するそうです。令和の若い学生さんが興味を持ってくれたら、それほど嬉しいことはない。

orange tree

天気の良い週末。

庭の木に毎年たくさんの柑橘が実る。何という種類かわからないのだけれど、黄色い色をした小ぶりな果実です。気候が良かったのか遅めに収穫したのが良かったのか、今年は酸味が控えめで絞ってジュースにするとなかなか美味しい。

egota flat

週末に、リノベーションで協力させていただいたマンションにおじゃました。お施主さんは私たち夫婦の古くからの友人でもあります。
竣工したのは3年前、ちょうどコロナ禍に明け暮れていた頃でした。それから偶然出会ったりメッセージをやり取りするたびに「いつか飲みましょう!」と言い続けていたらようやく実現した。

元々デザインに詳しいお施主さんが、リノベーションで刷新したリノリウム張りの床やモスグリーンに塗装した壁に合わせて選んだ家具たち。座り心地とデザイン共に申し分ないソファも、USMハラーのTVボードも、絶妙な色合いのカーテンも、見事に調和しているのはさすがです。

床の仕上げを変えたのはリノベーションの大きなポイントでした。
住みながらの工事だったり、そのまま利用したい造り付けの家具があったりして大掛かりな床の工事が難しかったので、厚み2.5mmのリノリウムを既存のフローリングに直張りすることにしました。細かい加工が必要だったので、500mm角のタイルタイプのダークグレーを選択。元々は明るい色味のフローリングだったので印象が一気に変わりました。

リノリウムは亜麻仁油など自然素材から作られた、環境に優しく古くからある材料です。そんなところもいいなあと思う理由です。

ご飯もワインも美味しいし外はいい天気だし、ご機嫌な午後でした。

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